ペルーから生徒へのお土産としてチョコレート菓子を買ってきました。特別なブランドでも高級なものでもなく、ただの地元のお菓子です。しかし、子供たちがそのパッケージを手に取ると、一気に目を輝かせました。パッケージの色や、書かれている文字を見て、彼らの中で何かが弾ける瞬間を目の当たりにしたのです。
ニヤニヤする生徒、これは何と読むのかな?など心の中の声が聞こえてきました。
「ねえ、ペルーって何語を話すと思う?」
「英語?」
「ぺルー語?」
「韓国語?」
知っている国をとりあえず言っているのかなと思うような子どもらしい答えも聞かれました。
「スペイン語なのよ。だからここに書いてあるのはスペイン語。
ローマ字に近いから読めるかもしれないね。」
「読んでみてごらん?」
えっと~
ワクワクしながら読んでいました。
普段は見慣れない言語がパッケージに書かれているだけで、子供たちの中にはワクワク感が生まれるようです。英語圏だけではない、他の国や文化が存在することを感じ取って欲しいと常々思っていましたが、こんなに小さなお菓子一つでそれが叶うとは思ってもみませんでした。
「ありがとうって、スペイン語でなんて言うかわかるかな?」
「う~ん。わからない。」
「じゃあ、お菓子あげるから言ってみて」
「Gracias!っていうのよ」
私が願っているのは、子供たちが様々な言語や文化に興味を持ち、その魅力を感じ取ってくれることです。英語だけでなく、スペイン語や他の言語にも触れることで、世界は広がり、豊かなものになると信じています。私が子供の頃、外国への憧れを抱いていたように、彼らにもその気持ちを味わってほしいのです。
私自身、ペルーに行った際に感じた新しい文化や人々との出会い、その驚きや喜びを、少しでも子供たちと共有したいと思っています。お菓子一つを通じてでも、そんな体験を伝えることができるのは本当に嬉しいことです。
これからも、さまざまな国や文化を紹介し続け、子供たちが世界に対する興味を広げていけるようサポートしていきたいと思います。そんな小さな一歩から、彼らの未来がより豊かで、多様なものになることを願って。