お知らせ

進学塾だけでは足りないときに ―モチベーションを引き出す“もう一つの学び場”―

中学3年生。受験を目前に控え、親としてはどうにか英語力を伸ばしてほしい時期。
あるお母様から「間に合わないから進学塾に通わせることにした」とご連絡をいただきました。
私の教室はスポット対応も可能なので、その生徒さんはしばらくお休みをして進学塾へ。

けれど、数か月後に再び連絡がありました。
「進学塾に通っても英語が追いつかない。月に2回でもいいから、こちらに通わせたい」と。


勉強するのは本人だけど

お母様のお気持ちは痛いほどわかります。
「家では勉強しない」「せめて教室にいる時間だけでも英語に触れてほしい」
そんな思いは、多くの保護者が抱くものです。

結果を出さなければという焦り。
そして何より、子どものモチベーションを何とか上げたいという願い。
モチベーションさえ上がれば、きっとできるようになる――。
その気持ちは、とても自然で、愛情からくるものです。

ただ、本人はどうしても「やらされている」感覚を持ちやすい。
親の思いが強ければ強いほど、勉強そのものが“つまらないもの”に感じてしまうこともあります。


私の役目は「結果」だけじゃない

だからこそ、私の教室では
ただテスト対策をするだけではなく、心のハードルを下げる時間を大切にしています。

BBカードなどのゲームを使いながら英語に親しむ。
「やらなきゃ」ではなく「できた!」を増やしていく。
その小さな積み重ねが、結果的に学力を押し上げていきます。

この生徒さんも、月に2回という限られた時間ですが、少しずつ“自分のための英語”に気づいていってほしいと願っています。


塾の塾でありたい

私の教室は、いわゆる進学塾のように結果だけを追いかける場所ではありません。
けれど、「進学塾に通ってもついていけない」と感じた生徒や保護者にとって、
**もう一度学びを立て直す“塾の塾”**のような役割を果たすことがあります。

ここは、お母様の気持ちを受け止めながら、本人のペースを守り、
「やらされる」から「自分で学ぶ」へと橋をかける場所。

結果も大切。
でも、それ以上に学びの楽しさを取り戻すことが、
未来の力につながると信じています。


おわりに

受験を控えると、どうしても焦りが先に立ちます。
でも、お子さんの心が置き去りにならないように。
そのためのサポートを、これからもひとつひとつ積み重ねていきたいと思います。

TOP