お知らせ

「was」が「wos」になった日

― エラーから見える本当の理解 ―

音から単語を作る練習をしていたときのことです。

「was、書いてみて。」

出てきたのは
wos

一見、間違いです。

でも私は、すぐに直しませんでした。

なぜならそこには、はっきりとした“成長の証拠”があったからです。


音を拾えているということ

/ w /
/ o /
/ s /

子どもは、聞こえた音をそのまま文字にしています。

これは、丸暗記ではありません。
音と文字を結びつけている証拠です。

フォニックスが身についてきた子ほど、
こうしたエラーが出ることがあります。

実はこれは、よくある「良いエラー」です。


でも「was」はルール通りではない

ここが大切なポイントです。

英語には、音のルール通りに読める単語と、
そうではない単語があります。

「was」は、フォニックスの基本ルールだけでは説明できない単語です。

だからこそ必要なのが
sight words(サイトワード)

音で読める力と、
例外として覚える単語。

どちらか一方では足りません。


エラーは“弱さ”ではない

私は、間違いを減らすことだけを目標にしていません。

そのエラーが、
今どの段階の理解なのかを見ることを大切にしています。

音で考えているのか。
なんとなく覚えているのか。
意味で処理しているのか。

エラーは、その子の「今」を教えてくれます。


丸暗記ではなく、理解で読む子へ

単語を覚えることは大切です。

でも、
音と文字の関係を理解せずに覚えた単語は、
いずれ限界がきます。

音で読める力。
そして例外を理解する力。

その両方があって初めて、
自立して読める子になります。

「wos」は、間違いでした。

でも同時に、
確かな前進でもありました。

私は、そんな小さなサインを見逃さず、
一人ひとりの理解段階に合わせて指導しています。

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